建築設備士は、建築設備全般に関する知識及び技能を有し、建築士の求めに対し建築設備(空調・換気、給排水衛生、電気等)の設計、工事監理に関する適切なアドバイスを行える国家資格です。

建築士は、建築設備に係る設計・工事監理について建築設備士の意見を聴いた場合、建築確認申請書等においてその旨を明らかにしなければなりません。
また、建築士事務所の開設者が建築主から設計等の委託を受けたときに、建築主に交付すべき書面に記載する事項として、業務に従事する建築設備士の氏名が規定されています。

建築設備士の取得者は4年の実務経験で一級建築士試験の受験資格が、また、実務経験不要で二級建築士、木造建築士試験の受験資格が与えられます。

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建築設備士試験受験資格は、以下のいずれかになります。
・大学、短期大学、高等学校、専修学校等の正規の建築、機械又は電気に関する課程を修めて卒業し、各学歴ごとに定められた実務経験があること。
・一級建築士、一級電気工事施工管理技士、一級管工事施工管理技士、空気調和・衛生工学会設備士、電気主任技術者(一種~三種)の資格を持ち、2年以上の実務経験があること。
・実務経験が9年以上あること。

試験日と試験会場は、一次試験が6月頃、二次試験が8月頃で、札幌市、仙台市、東京都、名古屋市、大阪府、広島市、福岡市及び沖縄県(沖縄県は、「第一次試験」(学科)のみ実施)で行われます。

試験科目は、第一次試験が学科(建築一般知識、建築法規及び建築設備)、第二次試験が設計製図(建築設備基本計画及び建築設備基本設計製図)となります。
第二次試験は、第一次試験の合格者に対して実施されます。
また、第一次試験(学科)の合格者は翌年に限り、本人からの申請により第一次試験の受験が免除されます。

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