弁護士は「法律」を扱う専門家です。
日本では、その職掌・資格に関しては弁護士法、弁護士職務基本規程などで規定されています。
弁護士法1条には、「弁護士は、基本的人権を擁護し、社会正義を実現することを使命とする」と謳っているように、人々の権利を守り、公正な社会実現を目指すことを仕事としています。
例えば、日常生活において、いろいろなトラブルが生じることがあります。そのような時に、弁護士は法律に基づいて、そのようなトラブルを解決します。

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弁護士の仕事は、法律事務(相続、離婚、事故、金銭貸借、企業買収など)に関するものすべてに係わります。

民事訴訟では、弁護士は、市民や企業などから依頼されることにより、原告・被告等の訴訟代理人として主張・弁護や立証活動等を行い、破産や民事再生、会社更生法の申請などの法的倒産処理手続やこれに関連する管理業務などの法律事務や、関連する法律相談を行います。

刑事事件の弁護人にもなりますが、犯罪被害者の告訴の代理人になることもあります。
弁護人として被告人の無罪を主張し、あるいは適切な量刑が得られるように、検察官と争います。

裁判になっていないことがらについても、示談や契約のための交渉の代理人になります。
法律に関連する契約書など様々の文書を作成したり、法律相談を担当し法律問題について指導助言をしたり、鑑定書や意見書など、各種の法律に関する事務処理を行います。

また、企業の顧問弁護士として、法律問題を処理したり、行政や企業の一員となって法律問題処理にあたる弁護士もいます。

その他、お年寄りや障害者の財産管理を行ったり事業承継の指導をしたりなど、その仕事は多岐に亘ります。

弁護士になるには、法科大学院を修了し、新司法試験に合格後、司法修習を経て、法曹(弁護士、裁判官、検察官)となります。

弁護士の徽章(バッジ)のシンボルは、16の向日葵の花弁のなかにエジプト神話マアトの「真実の羽根」との重さを比較する天秤を配しています。
向日葵は正義と自由を、秤は公正と平等を意味しており、弁護士は自由と正義、公正と平等を追い求めることを表しています。

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