浄化槽管理士・浄化槽設備士
浄化槽管理士は、浄化槽の保守点検の業務に従事し、浄化槽管理者より委託されて水質汚濁防止のため、浄化槽の保守・点検を行う浄化槽管理の専門家です。
浄化槽設備士は、浄化槽の工事に関して施工図の作成や施工の管理・監督などの高度な知識・技能を有している専門家です。
どちらも、国家資格となります。
〔浄化槽管理士〕
浄化槽設備会社などの設備会社などに勤務し、水質汚濁防止のため、浄化槽の保守・点検を行います。
浄化槽管理士になるには、浄化槽管理士資格試験の合格するか、浄化槽管理士講習を修了する必要があります。
なお、浄化槽管理士は、浄化槽技術管理者講習の受講資格が与えられます。
浄化槽管理士資格の国家試験および講習の実施機関は、環境大臣が指定する財団法人日本環境整備教育センターが実施します。
国家試験は、学歴、実務経験は不問で、10月第3日曜日に宮城県・東京都・愛知県・大阪府・福岡県で行われます。
試験問題は浄化槽管理全般に関する内容より出題されます。
試験時間は午前と午後に分かれ、午前が2時間30分(10時00分~12時30分)、午後が2時間30分(14時00分~16時30分)です。
試験形式は、マークシート方式の五択で、100問(午前50問+午後50問)。
試験科目は以下の通りです。
・浄化槽概論
・浄化槽行政論
・浄化槽の構造及び機能
・浄化槽工事概論
・浄化槽の点検、調整及び修理
・水質管理
・浄化槽の清掃概論
難易度は普通で、合格率は25%程度です。
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〔浄化槽設備士〕
浄化槽設備会社などの設備会社などに勤務し、浄化槽の設置工事における監督・指導を行います。
また、浄化槽工事業者は、営業所ごとに浄化槽設備士を置かなければなりません。
浄化槽設備士になるには、浄化槽設備士資格試験の合格者するか、浄化槽設備士講習を修了する必要があります。
浄化槽設備士資格の国家試験および講習の実施機関は、国土交通大臣が指定する財団法人日本環境整備教育センターが実施します。
国家試験は、6月第1日曜日に仙台市・東京都・名古屋市・大阪府(松原市)・福岡市で行われます。
受験資格は、以下の通りです。
・8年以上の実務経験者
・大学の指定学科を卒業し1年以上の実務経験者(指定学科以外の者は、1年6ヵ月)
・短期大学、高等専門学校の指定学科を卒業し2年以上の実務経験者(指定学科以外の者は、3年)
・高等学校の指定学科を卒業し3年以上の実務経験者(指定学科以外の者は、4年6ヵ月)
・1級・2級管工事施工管理技士有資格者
・1級・2級配管技能士有資格者
試験は以下の通りです。(午前10時00分~午後3時00分)
学科試験:機械工学・衛生工学等、汚水処理法等、施工管理法、法規(4肢択一式)
実地試験:施工管理法(記述式)
難易度は普通で、合格率は30%程度です。
なお、国家試験を受験せず、浄化槽設備士講習を受けて浄化槽設備士資格をとる場合は、1級・2級管工事施工管理技士有資格者であることが条件となります。
1級・2級管工事施工管理技術検定を取得してから講習を受ける方が比較的とりやすいといわれています。
浄化槽設備士講習は、国土交通大臣及び環境大臣が指定した財団法人日本環境整備教育センターが、浄化槽の工事に関する講習として実施します。
この講習の課程修了者には、免状交付申請の手続を行うことによって国土交通大臣から「浄化槽設備士免状」が交付されます。
※ 従来、浄化槽設備士試験及び浄化槽設備士講習の実施は、財団法人浄化槽設備士センターでしたが、浄化槽法の規定(平成23年3月1日付)により財団法人日本環境整備教育センターに変更されています。
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