マンション管理士
マンション管理士資格は2001年に施行された「マンション管理適正化法」によってつくられた、マンション管理組合のコンサルタントに必要とされる一定の専門知識を有している事を証明する国家資格で、マン管とも呼ばれます。
マンション管理士は、専門知識をもったうえで、マンション管理組合の運営、大規模修繕等を含む建物構造上の技術的問題、その他マンションの維持・管理に関して、管理組合の管理者等又はマンションの区分所有者などの相談に応じ、日々発生する様々な問題を解決する為に適切な助言や指導、援助等のコンサルティング業務を行います。
マンション管理のスペシャリストとして、主に管理組合の立場でマンション管理に関する様々な問題の解決をサポートすることを業務とします。
なお、マンション管理士は管理人ではありません。管理人さんは、マンションの管理(掃除や設備などの点検、取次ぎなど)をする人のことをいいます。
マンション管理士は「名称独占資格」である為、マンション管理士資格を取得していない人が、名刺にマンション管理士と記載したり、看板でマンション管理士と表示するなど、マンション管理士やこれと紛らわしい名称を使用することは、その方法を問わず認められません。
ただし、マンション管理士業務を遂行すること自体に資格は必要ありませんので、マンション管理士資格取得者でなくても業務はできます。
[include file=/rssb/13493/rss.html]
マンション管理士になるには、マンション管理士試験に合格し、マンション管理士として登録することが必要です。
マンション管理士試験の試験主体は国土交通大臣で、財団法人マンション管理センターを指定試験機関として実施します。
受験資格は、年齢・性別・学歴等の制限はありません。
試験日は、年1回(通常11月の最終日曜日)に実施されます。
試験地域は、札幌市、仙台市、東京都、名古屋市、大阪市、広島市、福岡市、那覇市並びにこれらの周辺となります。
試験内容は、四肢択一マークシート式の筆記試験、試験問題は50問です。
出題範囲は、
1. マンション管理に関する法令及び、実務に関すること
2. 管理組合の運営の円滑化に関すること
3. マンションの建物及び附属施設の構造及び設備に関すること
4. マンションの管理の適正化の推進に関する法律に関すること
などとなります。
マンション管理士試験の合格率は7~8%前後の難関試験です。
なお、財団法人マンション管理センターでは、携帯可能なカード型の「マンション管理士証」を発行し、希望者に対して有料で交付しています。
[include file=/rssb/13494/rss.html]